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あらすじ(*全編版)
さんさ時雨か萱野の雨か…
音もなく忍び寄る鮮血の雨が、杜の都を濡らす!


第一部 死してなお慙愧に哭け

万治3 年(1660)伊達藩三代目藩主・伊達綱宗(だてつなむね)に逼塞(ひっそく)が命じられ、わずか二歳の亀千代君(かめちよ・ぎみ)が四代藩主となる。ある夜の仙台城。伊達藩宿老(だてはんしゅくろう)・原田甲斐(はらだかい)が亀千代の寝所へと向かうと、そこには「X」と書かれた紙片を額にのせて布団の中でうなされる亀千代君と、その傍らに一匹の白い猫。「何やつ!」猫はしなやかに去り、「なーご!」と城の上から満月に叫ぶのだった。これが謎の暗黒宗教団体エクス教からの宣戦布告だった。
原田は、紅顔の美剣士・若生龍之介(わこうりゅうのすけ)に謎に包まれた秘密教団への侵入と壊滅(かいめつ)の密命を下す。エクス教は、恐るべき妖術(ようじゅつ)を使う真昼(まひる)という教祖の下、数多くの門徒(もんと)を擁(よう)する巨大な地下組織であり、その狙いは亀千代の命…。太白山の地下に築かれたエクス教のアジトに潜入する龍之介。そこでみた光景は?謎の教祖・真昼とは?龍之介の運命はいかに…

苦しむ亀千代ぎみ謎の教祖真昼登場龍之介の裏切り

第二部 我が宿怨の妖獣よ

慶応三年(1867)戊辰戦争(ぼしんせんそう)の凄惨(そうぜつ)な戦いが繰り広げられる中、ついに仙台藩が降伏(こうふく)。山中の廃寺で官軍(かんぐん)兵たちが発見した一体の即身仏(そくしんぶつ)は龍之介の変わり果てた姿であった。そこには教祖真昼の妖術の源であっ赤仏(せきぶつ)が。そして官軍により持ち出された赤仏を目で追う1匹の白描。この猫こそは、真昼が断末魔(だんまつま)に蛇蝎姫(だかつひめ)と化し、最後の妖力で生み出した恐怖の“Dウイルス” を受け継ぐ、愛猫ニー助の末裔(まっしょう)なのだ。赤仏が放つ赤い光が鍵刺激(かぎしげき)となり、たちまち巨大な妖獣(ようじゅう)に変身する白猫。猫と発砲隊(はっぽうたい)の戦いの最中、仙台城本丸から火が上がる。猛火(もうか)に包まれた赤猫が上げる断末魔の声は、やがて蛇蠍姫の呪いに満ちた哄笑(こうしょう)に。「うらめしや龍之介!たとえ幾百年経ようと、あまたの生贄(いけにえ)を道連れに、必ずや末代まで祟(たた)ってくれようぞ!」…かくして、赤仏とDウィルスの惨禍(さんか)が、明治、大正、昭和と時代を超え、仙台の町に襲いかかる。

妖獣と化す猫-明治妖獣との戦い-大正たんぽぽも巨大化-昭和

第三部 汝は罪我は罰

宿命が二様。血と恨み。血は無辜(むこ)に形質を子孫へ伝え、恨みはウイルスと化して百代を越える。仙台市地下鉄を舞台にした大手ゼネコンの贈収賄事件(ぞうしゅうわいじけん)の重要参考人が次々と奇怪(きかい)な死を遂げる。
この事件を追う二人の若者、県警きっての切れ者・若生龍司(わこうりゅうじ)警部補と奥州日報(おうしゅうにっぽう)報道部記者・真昼子(まひるこ)。二人は、事件の鍵を握る、政財界のフィクサー徳松英臣(とくまつひでおみ)の存在を探し当てる。徳松が握る秘密とは…?
それぞれの宿命に導かれ、巡り会うべくして巡り会った龍司と真昼子。四百年の時を越え、今ここに最後の戦いが始まろうとしていた!そして覚醒(かくせい)しつづけるDウィルスに蹂躙(じゅうりん)される杜の都仙台の運命は、果たして…。

徳松の戦い運命の邂逅パニック